LLライブラリ、今年からの新企画!
その名も…『Movie Quiz!』(Quiz…Quiz…Quiz…)
LLライブラリで観られるDVDの中からその映画にまつわるクイズを出題します。
第6回の答えは…(スクロールしてね!)
『ドリームガールズ』
【あらすじ】 1960年代、音楽界での成功を夢見る3人の女性。敏腕プロデューサーとの出会いを機に、彼女たちはスターへの階段を駆け上がる。しかし、華やかな世界は非情な決断を迫り、3人の固い絆を引き裂いていく。傷つきながらも、魂の叫びを歌にのせて放つ彼女たち。愛と挫折の果てに響く、本物の歌の力に涙する名作。
Q. パッケージの3人のモデルとなった伝説的グループの名前は?
A. ザ・シュープリームス
B. プライメッツ
C. ザ・シュークリームズ
D. ドリーメッツ
正解は Aの「ザ・シュープリームス」 でした!
『ドリームガールズ』は、1960年代に一世を風靡した伝説の女性ボーカルグループ「ザ・シュープリームス」と、彼女たちが所属したレコード会社「モータウン」の成功と確執の実話をベースに作られた作品です。
ストーリーを純粋に楽しむだけでも最高ですが、本作は「白人に支配されていたアメリカの音楽業界で、黒人たちがどのように主導権を勝ち取っていったか」という、音楽ビジネスの血の滲むような歴史をリアルに描いた傑作でもあります。
今回は、映画がさらに面白くなる「史実の裏側」を少しだけご紹介します!
■モーターシティ(自動車の街)から生まれた巨大レーベル「モータウン」
「モータウン(Motown)」は、アメリカ最大の自動車産業都市・デトロイト(Motor City)の愛称に由来します。
創業者ベリー・ゴーディ・ジュニアも、もとは自動車工場の組み立てラインで働く作業員でした(※映画でジェイミー・フォックスが演じたカーティスの初期設定の元ネタです)。彼はその後、映画の「レインボー・レコード」のモデルとなる伝説のレーベル「モータウン」を立ち上げます。
■横行していた白人による「楽曲の盗作」
当時のアメリカは人種隔離政策の影が色濃く残る時代。白人向けのラジオでは「黒人のレコード」がほとんど流されず、R&Bチャートでヒットした黒人アーティストの曲を白人グループがそのままカバーし、ポップチャートの上位を奪うという搾取が日常茶飯事でした。
劇中にも「ジェームス・ブラウン」と「マーヴィン・ゲイ」を掛け合わせたようなキャラクター「ジミー」が登場し、同じような悲劇に見舞われます。モータウンの創業者ベリーは、この理不尽な構造を断ち切るため「最初から白人層にも受けるポップな戦略」へと舵を切ったのです。
■劇中キャラクターと実在のモデルたち
登場人物たちの背景を知ると、映画がさらに味わい深くなります。
- ディーナ(演:ビヨンセ)/ モデル:ダイアナ・ロス
ダイアナ・ロスはマイケル・ジャクソンが「初恋の人」と公言した人物。結成当初は圧倒的歌唱力を持つフローレンス・バラードがリードを務めていましたが、白人受けする細く甘い歌声を持つダイアナを、社長ベリーがセンターに抜擢。この戦略が見事に当たり、彼女たちは白人向けのテレビ番組『エド・サリヴァン・ショー』にも出演するスターへと上り詰めました。 - センター交代が生んだ確執
このセンター交代劇によって生じたグループ内の深い亀裂と葛藤は、映画『ドリームガールズ』でも最もドラマチックに描かれている見どころの一つです。
史実をベースにしつつも、映画だからこそ辿り着けたエモーショナルなラストは必見です。お互いのぶつかる想いを歌に昇華し、歌い上げる姿には胸を打たれます。
■おすすめDVDのご紹介
LLライブラリには、映画の元ネタとなったアーティストたちの貴重な映像を収録した『エド・サリヴァン・ショー Roots Of Rock=R&B モータウン・サウンドとR&Bの時代1~3』も所蔵しています。『ドリームガールズ』を観て当時の音楽に興味を持たれた方は、ぜひあわせてチェックしてみてください!
