こんにちは、SMK英語情報局です。
今日は月曜日、新たな一週間のはじまりですね!
月曜日は休み明けで憂鬱な方も多いのではないでしょうか?
憂鬱なことがあっても、楽しみなことがあると乗り切れますよね~
月曜日は、「グレーテルのかまど」という番組があって、
わたしはそれを楽しみにしています!
毎回文学作品や文化や、著名人などにまつわるお菓子がひとつ紹介されて、
そのお菓子をヘンゼルの末裔がレシピを魔法のかまどに聞きながら作る、
という番組です。
先週はマルセル・プルーストというフランスの小説家にちなんで、
フランスのお菓子、マドレーヌが登場しました。
いつもながらに観ていると、聞きなれないセリフが・・・。
そのセリフこそ本日のテーマ、
「あなたのマドレーヌは?」です!
プルーストは『失われた時を求めて』という超長編小説の作者で、
マドレーヌは、この作品にとってとても重要なアイテムなのです。
語り手が昔の思い出話を語る小説なのですが、
それを語るきっかけ、昔を思い出すきっかけが、
ほかならぬマドレーヌ、だったのです。
語り手はマドレーヌをひとくち食べたことで、
昔マドレーヌを食べたときの状況や、
情景や感情が鮮明によみがえり、それを語りだします。
うんうん。ありますよね、
特定のにおいを嗅いだり、音楽を聴いたりすると、
昔それを嗅いだときの情景や思い出がぶわっと頭に浮かぶこと。
みなさん、なにか思い出させるものはありますか??
フランスでは、プルーストのこの描写から、
「あなたのマドレーヌは?」というフレーズが定着しているんだそうです。
番組でもフランス人の方々にこのフレーズで質問していましたが、
みなさんいろんなものを答えていました。
そうやって定着するほど、プルーストの作品は
フランスのひとたちに大きな衝撃を与えたんですね。
こういったはっきりした出来事があると、
その出来事の象徴的なものがフレーズや呼び名になりがちですよね。
アメリカでも、アメリカ独立宣言での最初の署名者の
John Hancock が由来で、サインのことを John Hancock と呼びます。
なのでサインがほしいときも
“Can I have your John Hancock?” というと通じるんですよ!!
(アメリカで実証済みです!)
ほかにも、アダムがリンゴをのどにつっかえさせたことから、
Adam’s apple はのどぼとけのことを指していたりもします。
こういう風に、本当はほかの意味を表す単語なのに、
別の意味を表すときがあるものって、
知らないと理解するまでに時間がかかりますよね。
特定のコミュニティで発生するものなので、
ほかのひとからすると「?何言ってんの??」となることもしばしば・・・。
特に外国語だと、単語の本来の意味で意味を理解しようとするので、
余計に訳がわからなくなりがちですが、
もし外国語の文を読んでいたり話を聞いていたりして、
ほかの意味を表してるっぽい単語がでてきたら、
由来を調べてみると面白いかもしれませんね!
その言語特有の文化や、あるコミュニティ特有の文化など、
きっとそのことばが使われている文化や歴史を知るのにぴったりだと思います^^
それに、最初は違う意味を表していたのに、
時と共にそれが本当の意味になっちゃった!という場合もたくさんありますよね。
そもそも、紹介したマドレーヌも John Hancock も Adam’s apple も、
最初はみんな、スラング感覚で使っていたんじゃないでしょうか?
それが時が経っても使い続けられて、だいたいみんながわかるフレーズになった、
・・・のではないでしょうか。
そう考えると、
もっと定番で、それが本来の意味だ!ほかに意味なんてない!と思っている単語でも、
もしかしたら大昔は違う意味だったかもしれません。
いろいろな単語の語源を調べてみるのもアリですね☆
LLライブラリでは、豆知識的な本もあれば、
語源を紹介している本など、
たくさん参考になる本が置いてありますので、
みなさんぜひご利用ください♪
以上、第56回SMK英語情報局でした☆
編集:SMK