こんにちは、SMK英語情報局です!
猛暑が続いておりますが、
本当にずっとありえないくらい暑いですね。
毎週毎週、暑い暑いとばかり書いている気がします。(汗)
こんな暑い毎日ですが、
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とはいえ、サポート力はかなり微力かもしれませんが・・・。
先日も学生に文法についての質問を受けたのですが、
ことばにして説明するのはやはり難しいものだと実感しました。
きょうは、そのときの質問について答えてみたいと思います!
個人的なリベンジで!!!
ということで本日のテーマは
「ホンモノの主語はどれ?」です。
その日、問題集を開いて学生が文法について尋ねてきました。
開かれたページにあった問題は、
英語の文章の中の、文法の間違いを見つけるというものでした。
その問題では、本来なら単数形であるべき be動詞が、
複数形になっている、というのが正解だったのですが、
その be動詞がなぜ単数形であるべきなのか、
ということを質問されたのです。
なぜ、とだけ聞くと「それは主語が単数だから」という答えになるのですが、
そんなことは学生もわかっているんですよね。
動詞の形を決めるホンモノの主語がどれなのかがわかる、ということが、
こういう問題を解く鍵なのでした。
修飾のない名詞や代名詞が主語なら話は簡単ですが、
確かに、修飾がずらずら続く主語なんかはわかりづらいですね。
第18回「動詞がポイント」でも、長~い主語をご紹介しましたが、
そこまで長くはなくても、
長い主語の中のどの部分が、動詞の形に関わってくるのか、
そこが一番わかりづらいのだと思います。
特に、自分で英文を作るのではなくて、
英文が元から完成されていると、どれがホンモノかわからない。
たとえば、Charlie Chaplin の The Dictator という映画の中のスピーチには、
“The very nature of these inventions cries out for the goodness in men…”
という一文があるのですが、この主語もほーんの少し長いですね。
この文の主語は “The very nature of these inventions” で、動詞は “cries” です。
“cries” は “cry” に s がついているから、主語は単数形のはず。
しかし動詞の直前にある名詞の “these inventions” は複数形。
でもこの主語は複数形ということにならないのか、一体なんでなんだよ!
単純に形容詞で名詞が修飾されている場合、
[1] The beautiful little flowers
こんな風に、形容詞(beautiful, little)は名詞(flowers)の前につきます。
これが主語になったら、
[2] The beautiful little flowers are in my room.
という風に、複数形の “are” が使われます。
“are” のまん前に “flowers” があってわかりやすいですね。
ですが、形容詞でつらつらと説明できるようなものでなかった場合、
英語では名詞の後ろで修飾されるのです。
[3] The concept of distance already mentioned is clearly… (Pragmatics; 12)
この主語では、 “of distance already mentioned” で、
“The concept” の修飾をしています。
つまり “The concept” とはどんな “concept” なのかを説明しているのです。
前で修飾しているのか、後ろで修飾しているのか、
それだけの違いなのですが、
後ろについているとどうしても、
動詞の直前の名詞がホンモノの主語のように思えてしまうようです。
ですがよくよく観察してみると、
どれだけ長く名詞の前や後ろに修飾が続いていようと、
その修飾は “flowers” や “concept” のような、
核となるものの説明をしているだけなのです。
そして、説明の役割を果たす、前後にある形容詞や修飾語句は、
それだけでは意味がなりたちません。
[1] の “The beautiful little flowers” から、
核となる “flower” を抜いてしまうと、
“The beautiful little” となり、「綺麗で小さな…何?」となりますよね。
[3] の “The concept of distance already mentioned” も、
“Concept” を引っこ抜くと、
“The of distance already mentioned” とわけのわからないものになります。
逆を言えば、長い主語の修飾語句をすべてとっぱらってしまっても、
核となる単語はそれだけで意味がなりたちます。
“flower” も “concept” も、名詞そのものの意味だけで独立できるのです。
この、その存在で意味がなりたつものこそが、
「ホンモノの主語」であり、動詞の形を決定づけるのです!
英語の文で長い主語に出会って、その主語の中に何かひとつ名詞があって、
その後ろに前置詞や関係代名詞など、いろんなものがくっついていたら、
一度、その前置詞や関係代名詞~動詞直前の単語までを無視してみれば、
主語が複数形なのか単数形なのかわかりやすいと思います☆
ということで、一番最初に例に出した、チャップリンの
“The very nature of these inventions cries out for the goodness in men…”
も、主語の中の前置詞 “of” から動詞 “cries” の前までの
“of these inventions” をとっぱらってみると、
“The very nature” がホンモノの主語となり、
主語は単数形なのでした!!
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英文を読んでいて、わからないことがあったら、
ぜひLLライブラリにお越しください^^
以上、第47回 SMK英語情報局でした☆
編集:SMK