こんにちは!SMK英語情報局です。
今年初めての投稿です。本年もよろしくお願いします♪
みなさん良いお正月を過ごされましたか?
わたしの家は初めての6重のおせちを用意していたのですが、
もともとわたしはおせちが苦手なので、
おせちがごはん、というのが続いてつらかったです。(笑)
お正月休みも明けて、みなさん忙しくされているかと思います。
わたしの年が明けての初仕事は、
ある講演会の文字起こしでした。
文字起こしをする中で気付いたことが今回のテーマ、
「文法なんて気にしない!」
です。
O局員とともに、ひとつの講演を半分こして、
1人1時間から1時間半ほどの講演内容を、
講演会のDVDを見て文字起こしを行いました。
わたしは文字起こし自体が初体験だったのですが、
O局員は経験済みで、「つらい」と聞いていました。
しかし、講演会にはわたしも参加し内容は把握していましたし、
講演会自体が日本語で行われたものだったので、
そこまで難しくないのではと思っていました・・・
ところが!!!
実際にやってみると、とても大変だったのです。
講演者の声に集中したいのに、周囲の声や雑音で聞こえない、
というのも、もちろん困難ではあったのですが、
それ以上に、発言の内容を整理する、ということが
とても難しい点でした。
その講演は、講演者がある程度のあらすじにそって、
その場でことばを付け足したり、変えたりして、
あらかじめきっちりとことばが決められたものではありませんでした。
そのためもちろん、
文章がひとつ終わるまでに、追加の情報が足されて
そのまま追加の情報で終わって、次の発言に変わってしまい、
主語と終着点が合致しなかったり、
書き起こすと追加の情報が多くて文章がわかりづらくなってしまったり、
よく知らない単語や人名がでてきて、詳細の理解が追い付かなかったり、
ということが多々ありました。
講演者のことばを一言一句もらさず記録するわけではありませんが、
講演会の場にいない人が読んで、
きちんと講演者の意図した内容を理解できるためには、
一部文章を組み替えたり付け加えたりする必要があるのです。
ですから時には何度も同じところを聞いて、
内容を理解してから書き直す、ということもありました。
こうして文字起こしをする中で、
文語と口語の違いをはっきりと実感しました。
講演会に参加して聞いていた時には、
話がそれてひとつの発言が文法的に正しく終わらなくても、
それほど気にせず話の理解に集中できていたのに、
いざ書き起こしてみると、
とても変なことに気が付くのです。
なぜ、実際に話を聞いているときには気付かないのか、
それは話し言葉がその場に留まることがないからです。
書き言葉では、読者が読み返す・繰り返し読む、ということができます。
ところが、
実際に話しているときには、聞いている人の様子をみながら、
同じことをもう一度説明したり、
ジェスチャーを加えてみたり、
資料を見せてみたり・・・
工夫を加えながら話を進めます。
話し言葉ではことばはどんどんと流れていき、
情報を加えることでしか、聴衆の理解のためにできることがありません。
聞いている人が「今」理解できるかどうかが大事なので、
文法どうとかいうよりも、
聞き手の理解のために、どう話をするかが問題なんですね。
他の言語を学んでいるとどうしても、
正しい文法で話すことに意識がいってしまうと思います。
正しくなければ通じないのでは、
という不安がある方もいると思います。
ですが実際、話し言葉なんて、
母語話者にとっても、ずっと文法的にまったく正しいなんてことは
ありえないのです。
その時理解が得られなければ、
工夫をして、情報を付け加えればいいだけです。
ですから文法の間違いを気にせず、
どんどん英語で喋ってみましょう!
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以上、第27回 SMK英語情報局でした☆
編集:SMK