こんにちは、SMK英語情報局です。
前回にひきつづき、「夏だ!旅行だ!」第2弾をお送りします。
今回は、O局員をゲストに迎え、夏の旅行について聞いてみたいと思います。(S=局長SMK、O=O局員)
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S: 8月にイギリス旅行へ行ってきたと聞きました。なにを一番楽しみにしていましたか?
O: 私は William Shakespeare の作品を読むことが好きなので、彼の故郷である Stratford-upon-Avon を訪れることを一番楽しみにしていました!
S: なるほど、シェイクスピアゆかりの地をめぐる旅だったんですね!シェイクスピアといえば、英語や英語文化に大きな影響をあたえた、世界的に有名な詩人・劇作家ですよね。具体的にはどこへ行ったんですか?
O: London にある Shakespeare’s Globe Theater(グローブ座)と、ストラットフォード=アポン=エイヴォンにある Shakespeare’s Birthplace(シェイクスピアの生家)と、New Place(彼が晩年をすごした家)、Hall’s Croft(彼の娘夫婦がすんでいた家)、そして彼のお墓がある Holy Trinity Church(ホーリー・トリニティ教会)を訪れました。
S: たくさんまわったんですね~。グローブ座では観劇を?
O: 時間の関係で観劇はできませんでした・・・が、隣接しているショップにはシェイクスピアの作品に関する本やグッズがたくさん売られていたので、私は Hamlet(『ハムレット』)と King Lear(『リア王』)のセリフが書かれたマグネットなどを購入しました。
グローブ座ではシェイクスピアをはじめ、さまざまな舞台が上演されています。私が行ったときには King Lear と Much Ado About Nothing(『から騒ぎ』)が上演されていました。『リア王』は四大悲劇として有名です。
S: ストラットフォード=アポン=エイヴォンはロンドンからは遠いですか?
O: 電車で2時間半ほどかかりました。駅周辺はのどかな田舎という感じですが、街中はシェイクスピア生誕の地として観光地になっているのでにぎやかでした。大都会のロンドンとは雰囲気が違い、建物がとても可愛かったです。
S: シェイクスピアの生家や、ニュー・プレイス、ホールズ・クロフトの中には入ることができるんでしょうか?
O: できます!入場料がかかりますが・・・。チケットには種類があって、私が行った3つの家のほかにシェイクスピアの母、Mary Aden の農場と、彼の妻、Anne Hathaway の実家の合計5つの家を見学できるものがあります。5つとも見学できるチケットは高かったので、私は一番安いチケットにしました。(笑)ちなみに、ホーリー・トリニティ教会も入場料がかかります。
S: 3つの家だけでは物足りなかったのでは?
O: そんなことはないですよ。それぞれの家に当時の生活などに関する資料が数多く展示されていてひとつの家を観てまわるのに1時間以上は使いました。しかも、どの家も庭がとっても広いんです!
S: イギリスといえば English garden を思い浮かべますものね!とても綺麗です。
__そういえばイギリスは天気が悪いイメージがありますが、実際はどうでしたか?
O: イギリスに滞在していた3日間は晴れつづきでした!気温は日本の秋と同じくらいで、湿気もなく、とても過ごしやすかったです。
S: それはよかったですね!ストラットフォード=アポン=エイヴォンで興味深かったものベスト3を教えてください!
O: うーん、なんでしょう・・・ひとつはシェイクスピアの生家です。家の中にはシェイクスピア一家が過ごしたリビングや寝室、それから革手袋商人だった彼の父親の仕事場などが展示されていました。多彩な人間模様を描いたシェイクスピアがどんなところで幼少期を過ごしたのかを知ることができて、すごく良い経験になりました。
二つ目はシェイクスピアの生家で行われていた、役者によるシェイクスピア作品のスキットです。だいたい10~15分おきに、男の人と女の人が交互に出てきて、作品のセリフを音読していました。私が観たのは、Romeo and Juliet(『ロミオとジュリエット』)の冒頭で語られるプロローグと、The Merchant of Venice(『ヴェニスの商人』)の3幕1場、“Hath not a Jew eye?” から始まる Shylock の有名なセリフのスキットでした。迫真の演技はどれも見応えがあって、気づいたら30分ほど立ち尽くしていましたね(笑)
S: 要チェックポイントですね!そのシャイロックのセリフは私もぜひ聴いてみたいです。
__ベスト3最後のひとつはなんでしょう?
O: シェイクスピアのお墓ですね!彼のお墓に刻まれた有名な銘文を実際に見ることができて嬉しかったです。墓碑銘の全文は “GOOD FRIEND FOR JESUS’ SAKE FORBEAR, / TO DIG THE DUST ENCLOSED HERE. / BLESSED BE THE MAN THAT SPARES THESE STONES, / AND CURSED BE HE THAT MOVED MY BONES.” です。最後の一文が恐ろしい・・・。しかも、昔ある学者が彼の墓を掘り返そうとしたところ、狂気に囚われて断念せざるを得なくなったとか。とにかく、400年もの間シェイクスピアが眠っている、歴史ある教会を訪れることができて本当によかったです!また、教会のステンドグラスがとても綺麗で思わずみとれてしまいました。
S: とても有意義な旅だったようで、うらやましい限りです。ありがとうございました!
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O局員に限らず、文学をちょっとでも勉強すると、でてくる場所や作品のふるさとに行ってみたくなりますよね!
特にシェイクスピアを学んでいる人は、O局員のイギリス旅行を参考に、
「シェイクスピアをめぐる旅」にでかけてみてはいかがでしょうか♪
当時の様子を実際に感じることができれば、より理解も深まるはずです!
LLライブラリには、シェイクスピア作品のDVDがたくさんあるので、シェイクスピアに興味がある・作品を研究している人はぜひいらしてください☆
以上、第15回 SMK英語情報局でした。
編集:SMK