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☆SMK英語情報局☆ 第18回 動詞がポイント の巻

こんにちは!SMK英語情報局です。

昨日の大型台風のため、電車のダイヤや道が大荒れですね。

通学やお出かけの方は、どうか十分お気をつけください。

 

さて、第16回第17回の2週にわたって、

楽しみながら英語を勉強する方法をご紹介しました。

日常の頻出単語や、会話などでは、

自然と憶えた単語や用法でなんとかなることが多いですが、

論文など、内容を正確に捉えることが不可欠なものを読む場合

「なんとなく」で読み進めるととんでもない勘違いをするときがあります

今回は、そのような文章を読むときに役に立つ、

動詞がポイント」というテーマです。

 

論文など文面で使われる文語体は、口語体よりも複雑な構造で、

分詞構文が使われていたり、主語がやたらと長かったり、どこかが省略されていたりと、

慣れていないと読みづらいことが多々あります。

例えば・・・

 “Bradley’s devotion of “so many of his pages to detailed psychological and moral analyses of the characters of the plays, to the exclusion of any serious concern with their language” and especially his continuation of the “bad tradition of writing about Shakespeare’s dramatis personae as if they were real persons whose lives in which they are involved” did “grave disservice to Shakespeare.” (Chatman, 1980: 136)

この文の主語は一体どれでしょうか?

最初に目につくのは “Bradley’s devotion” ですね。でも “of” で続いている・・・

そしてその後の “of “so many of his pages to detailed psychological” も、”and” がついているから、

その後の “moral analyses of the characters of the plays” も主語の一部。

カンマでやっと終わりかと思いきや、次に来るものは “to exclusion“なので、まだ主語が続いています。

またもや “and” で接続されて・・・。

もうお気づきかもしれませんが、この文の主語は、

“Bradley’s devotion of “so many of his pages to detailed psychological and moral analyses of the characters of the plays, to the exclusion of any serious concern with their language” and especially his continuation of the “bad tradition of writing about Shakespeare’s dramatis personae as if they were real persons whose lives in which they are involved”

”Bradley’s devotion” から “in which they are involved” までなのです。長っ!

そして主節の動詞は、”did” です。

did” が登場するまでに、”were” と “are involved” と2つ動詞が出てきていますが、

どちらも “as if” “in which” から始まる従属節の中にいて、”they” という主語をもっています。

したがって、どちらも主節の動詞にはなりえず、”did” まではすべて主語だといえるのです。

このように、長い主語の場合には、主節の動詞になりえる単語を探すと、

文を読み解きやすくなります。

 

また、主節の動詞がどれか見分けがつかないというときは、

動詞の形に注目してみてください。次の文では、

“The man identified as “Pecksniff,” though thoroughly “nosey,” is still a man and must have other qualities…” (Chatman, 1980: 131)

identified“, “is…and must have” と3つ動詞があります。

identify” は他動詞自動詞の両方の意味がありますが、

自動詞で意味をとると、次の “is still” で続く文とつながりません。

すると他動詞で意味をとることになりますが、

他動詞は目的語がいるため、”as” という前置詞を直後に置くことはできないので、

identified” は主節の動詞ではなく、過去分詞形で “The man” を修飾しているとわかります。

となると、”is“、そして接続詞でつながっている “must have” が主節の動詞ということになります。

is” であれば、3人称単数の “The man” とも対応しているので、

is” が主節の動詞で間違いないとわかりますね。

このように、動詞をどれでとればいいかわからないときは、

でてくる動詞の形によく注目し、主語と照らし合わせることで、

文の意味をきちんと捉えることができます。

 

意味をあいまいなまま捉えただけでも、問題ない場合はありますが、

しっかりと意味をとらないといけないというときの、

参考にしてみてくださいね☆

 

LLライブラリには、文法書や辞書がたくさんあります

課題などで意味をとれない文章がでてきたときは、

ぜひLLライブラリにきてみてください♪

 

以上、第18回 SMK英語情報局でした☆

 

編集:SMK