短大英語キャリア・コミュニケーション学科（１年生）では、日米企業研修と称してセミナーを数度開催し、オフィスマナーや働くことについての心構えを学んできました。今回はその総仕上げとして業界の最前線で働くかたを講師としてお招きし、最新の企業実務について学んでいます。

去る2023年1月27日（金）、株式会社神戸酒心館様によるオンライン企業研修が実施されました。同社は1751年（宝暦元年）創業の伝統ある蔵元である一方、SDGsにも積極的に取り組むなど時代の変化に柔軟に対応している進取の気性に富んだ会社でもあります。今回の研修は講演と蔵元見学の2部構成で実施されました。前半では代表取締役社長の安福武之助様から、お酒の種類、酒造業界の現状と同社の国内外の事業展開についてお話していただきました。また、「企業が求める人材」や「卒業までに取り組むべきこと」について、学生に大変有用なアドバイスもいただきました。研修の後半は湊本雅和様（支配人）とメソレッラ・チンツィア様にそれぞれ日本語と英語で酒蔵内部をご案内いただきました。普段決して見ることのできない場所ですので、参加学生は興味津々の様子でした。前半と後半の最後にはそれぞれ質問の時間を用意してもらいました。学生は用意した質問だけでなく、研修で初めて聞いた内容についても活発に質問しており、研修への真摯な取り組みを感じさせるものでした。今回の研修は、酒造業界や日本の食文化の一端について知るきっかけとなったばかりでなく、参加した学生一人ひとりが自分自身の今後のキャリアについて考える大変貴重な学びの場となりました。

（文責・三浦秀松）