就職 オンライン企業研修:株式会社竹中工務店様

短大 英語キャリア・コミュニケーション学科(1年生)では、日米企業研修と称してセミナーを数度開催し、オフィスマナーや働くことについての心構えを学んできました。今回はその総仕上げとして業界の最前線で働くかたを講師としてお招きし、最新の企業実務についてオンラインで学んでいます。

去る1月31日(火)は、株式会社竹中工務店の大野弘道様と松本欧介様から、お話を頂戴しました。株式会社竹中工務店はスーパーゼネコン(大手ゼネコン)のひとつであり、日本を代表する有名建築物を数多く生み出してきました。大野さんがお話の中で言及した東京タワー(東京都港区)やあべのハルカス(大阪市阿倍野区)、大野さんも直接関わったという滋賀にある建築物(滋賀県近江八幡市)といった竹中工務店の作品は、どれも同じものがひとつとしてないユニークな超大型建築物です。このような建築物に関わるときには「半身は竹中、半身はお客様」との気持ちでお客様の想いに寄り添わなければ”よい仕事”はできないし、それこそがこの仕事の魅力だと大野さんはおっしゃいました。また、松本さんからはご自身の海外経験や留学経験を交えながら、世界に広がる竹中工務店の海外支店で働くことの魅力についてもお話しいただきました。松本さんによると、竹中工務店の欧州オフィスは現地採用のかたが多く、日本人は少数派(マイノリティ)なので、スタッフ同士のコミュニケーションは自然と英語になるそうです。昨年末にアメリカ留学から帰ってきたばかりの学生たちは、お二人のお話に深く感銘を受けたようで、「せっかくの機会だからざっくばらんに話そう」というお二人の呼びかけに応じて、活発に質問や意見交換をしていました。

建設業界は「けんせつ小町」(建設業で働くすべての女性の愛称)という呼び名もあるほど女性の進出が目覚ましい業界です。また、環境意識が高まるにつれて、CO2ゼロエミッション(二酸化炭素を排出しない)の建築物の重要性がますます叫ばれてきており、木材の強みと温かみを活かす新しい建材の開発なども進んでいます。激動する社会情勢の中で、このようなSDGsの課題に率先して取り組む株式会社竹中工務店。その実務の最前線で活躍されている大野さんと松本さんの想いが込められたメッセージは、受講学生の心に深く刻み込まれたようです。

(文責・三宅弘晃)