What's New 授業レポ:三浦秀松先生「卒業研究IA」

英語グローバル学科では、魅力ある科目がたくさん開講されています。授業にお邪魔し、その様子をレポートします。


今回は三浦秀松先生の「卒業研究IA」をご紹介します。「卒業研究」はいわゆるゼミのことで、3年生と4年生の2年間にわたって開講されます。「卒業研究IA」は3年生が対象の科目です。

三浦先生のゼミは理論言語学、特に統語論を中心にしたゼミです。人は生まれながらに言語を習得するための知識、「普遍文法」が備わっているという考えの「生成文法理論」を学び、さまざまな具体的な構文や文法現象について考えていきます。

授業はテキストを用いて進められ、授業の最後にはすべての学生によるポスター発表が行われます。学生は当日までにテキストを読みこんできていて、教室の壁には授業前からすでに発表用の資料が貼られていました。

序盤はテキストを全員で読み進めながら、文中に出てくる例文が、どうして正しいと言えるか、また反対にどうして間違っていると言えるかを、順に学生が説明していきます。正しい文かどうかを言うだけなら簡単なのに、その理由を説明するとなると難しく、わからない時には先生との対話によって答えを見つけていました。

この日予定していた箇所を読み終わると、いよいよポスター発表が行われます。スピーチとは違い、壁の資料をもとに文法の仕組みを説明します。数分間の練習が行われ、その後3つのグループに分かれて発表が行われました。練習では、目の前に聴衆がいる想定で、全員が一斉に説明を始めます。所々で書き込みをしながら、先ほどテキストを全員で読みこんだことを踏まえて、時には説明を修正をしている様子も見られました。本番では、学生たちが文法の仕組みを自分なりに噛み砕き、自分のことばで説明を行っている姿が印象的でした。

三浦秀松先生のプロフィールはこちらからご覧いただけます。

文責:下垣充穂