What's New 短期大学部の学生がアメリカでの学会発表に挑戦しました

2022年2月27日午前8時(太平洋標準時2月26日午後3時)、オンラインで開催されたSpokane Regional ESL Conferenceにて、英語キャリア・コミュニケーション学科2年の米田望来さん、西明日香さん、西本彩桜さんがゼミ指導担当の川西と共に “Making connections: Study abroad programs during the pandemic (つながりの形成──パンデミック下での海外留学プログラム) ” というタイトルで研究発表を行いました。



2020年度、コロナ禍に入学した3人の学生は、コロナ禍での外国語教育、特に留学プログラムに焦点を当て、本学の分校留学がどのようにパンデミックの影響を受け、学生や教員がどのような対応をしたかを卒業研究として調査しました。今回は、同テーマで調査をしていた教員と共同で発表することとなりました。例年、Spokane Regional ESL Conferenceはアメリカ分校で主催されることも多く、同校の教員をはじめ、アメリカ内外の大学や研究機関、教育関係者が発表を聞きました。

研究では、ポーリン・ボスの「曖昧な喪失 (ambiguous loss)」という概念をもとに教員・学生の語りに現れたコロナ禍でのさまざまな喪失感を考察しました。また、ソーシャルディスタンスやオンライン授業となり、対面で会えない中でも学生や現地教員がさまざまな工夫を通してつながりを作っていったというプロセスを明らかにし、当事者としても等身大の声で語りました。

緊張した様子の学生たちでしたが、質疑やコメントの段階になると、聴衆の中に見知った分校教員の顔も見え、和やかな笑顔になりました。また、聴衆からパンデミック下の学生生活やオンラインと対面の行き来が人間関係に及ぼした影響などに関する質問もありましたが、学生たちは的確に回答することができました。

発表後は、聴衆として参加したアメリカ分校の教員からのねぎらいの言葉を受け、しばしの再会を楽しみました。

(短期大学部ゼミ指導教員 川西慧)