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What's New 清水利宏教授がメタファの国際学会“Researching and Applying Metaphor 2020” (ノルウェー)で研究成果を発表しました
メタファ(比喩)研究の分野で著名な国際学会“Researching and Applying Metaphor”の第13回世界大会が6月18~21日にノルウェーのInland Norway University of Applied Sciencesで開催され、本学科の清水利宏教授(英語スピーチ・プレゼンテーション研究室)が最新の研究を報告しました。新型コロナウイルス感染症の影響により、同大会はオンラインによる遠隔開催となりましたが、世界の時差を越え、連日活発な議論が展開されました。
今回、同大会で採択された清水教授の研究テーマは“Metaphorgram Analysis and the Chronological Approach to Metaphor” (メタファグラム分析とメタファの時系列的考察)。アメリカの企業経営者によるビジネススピーチのメタファ分析において、概念メタファの質的・量的考察に加え、時間軸という新たな視点を複合的に取り入れた独自の時系列分析技術「メタファグラム」を紹介。それにより明らかとなった、ビジネススピーチに特徴的なメタファの表出傾向や、政治家のスピーチとの比較分析における統計的示唆について参加者と議論を交わしました。
発表を終えた清水教授は、「メタファは、話し手の本心を探る重要な手がかりです。この研究によって、言葉の奥にある概念レベルでスピーチやプレゼンを設計することができれば、その説得力は飛躍的に向上します。その応用研究の一端は既に本学学生の受賞に結びついていますが、今後もスピーチの分析を通じてビジネスコミュニケーション研究の発展に貢献し、その成果を本学科での教育に還元します」と話しています。